こんにちはティカールです。
住宅会社最大手で8年間営業としての経験を積み、スーパーゼネコンの営業職へ転職。数年後に独立し不動産業をスタート。平成20年より会社経営。現在、Fireを達成。毎年数件ずつ収益物件を買い進めている。
同居について親と相談したら「お前に迷惑を掛けたくない。」「元気なうちは夫婦2人で気ままに暮らしたい。」と言われたよぉ~。
僕も26歳で家を建てる時、母から「同居はまだ早い、元気だし…。」と言われた。(当時母は52歳)
子世代が家を建てる時に、同居を断る時の親の決まり文句だね。今時は子世代との同居を遠慮する親が多いんだ。
無理やり同居はあり得ないし、かといって、将来親の面倒は見なきゃいけないし…。いったいどうしたらいいんだろう、困ったよぉ~トホホ…。
その一つの答えになるかもしれないよ。僕が今まで携わった同居家族の中には、名家や旧家が多い。繁栄しているお家にはある特徴があるんだ。今回は、子供からの同居提案を断るべきではない、その理由を通して、お家が発展するポイントを一緒に勉強していこう!
繁栄の家の特徴も知りたい!
家づくりが初めての人、マンション・建売を検討している人、賃貸アパートを借りている人にも役立つ情報を、分かりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【戦前は可能だった】ポジション変化の予習
昔は三世代が一つ屋根の下に暮らしていたよね。同居が当たり前だった時代があった…。
核家族は、戦後に始まった傾向なのよね!(^^)
そうだね、同居の利点はお家の連続性が保たれることだよ。たとえば、自分から見て、両親、祖父母・曾祖父母の四世代が一緒に暮らしてる家庭を想像してほしい。
親の役割、祖父母の役割、曾祖父母の様子、子供はすべて見ている。それは将来のポジション変化への予習なんだ。自分が将来その立場になってもスムースに役割を果たすことができるんだ。
連続性の保たれる家庭(過程)では、人間的な成長も自然に担保されます。(結婚し子供を育てる、やがて孫が生まれて祖父母、曾祖父母になる、時間の経過とともに、立ち位置が変わることで、自然に役割も変化する、一人の人物が様々な役割を果たしながら人間として成長していくのです。)
まるで、社会に出てある会社に就職し、新入社員がやがて、主任さん、課長、部長、取締役と変化するようにいろいろな立場や役割を経験して昇進し、またそれと同時に人格まで磨かれ、高まっていくのと同じことです。
一つの役割を果たす。しばらくすると次のポジションが与えられる。またその役割を果たす。この連続性が「ポジション変化」です。
この「ポジション変化」がとてもスムースにできるのは、幼少期から3~4世帯同居の家庭で、実物を見て予習しているからです。
多世代同居および兄弟姉妹がいることで、予習できることは次の通り。
親・祖父母 曾祖父から | 各ポジションの動きとその役割を観察する | 親=上司、祖父母=課長 曾祖父=部長・取締役 に該当。 組織運営や人間関係が円滑になる。 |
兄弟姉妹から | 同世代の人間関係で揉まれる | コミュニケーション、柔軟性・調整能力を身に着つける。 |
核家族では子供から見て親の役割はわかるけど、祖父母・曾祖父母の役割、立ち振る舞いが全く想像ができないんだ。これは予習不十分を意味するよ。将来、その立場に自分がなっても、どう立ち回ってよいのやら…あたふたしてしまう。(今の僕らの親世代だ)
祖父母と同居すれば三世代が一つ屋根の下に集う。これが社会の縮図だ。この中で、充分に訓練されてから社会に出ていくこと。
竹の様にしなやかで柔軟な人、周囲との調和とバランス能力に優れた人、このような人が育つための畑が三世代同居の家庭なんだ。
へぇ~、確かに、家で予習できれば社会に出ても上手にやっていけるかもね。
僕らの親世代は、戦後生まれの教育を受けて育った。日本の伝統的な価値観を否定されてきたんだ。GHQが来て、急激なアメリカの自由主義思想が入ってきたからね。「全体よりも個人を優先」これが染み込んでいるんだ。
三世代同居というより、集団就職で東京に出てサラリーマンとして出世することを求められた人たちだよ。
だから、祖父母としての予習をしていない。親も未熟なら、育てられた子も未熟。だから、急な同居提案にあたふたし、同居後も軋轢を生んでしまう。
子供からの同居提案を避けるものだから、間違いの上塗り。
結果、親世帯も成長しないし、子供世帯も成長しない。孫も成長しない。という風に悪循環になる。だから、一族、そのお家が発展・繁栄しなくなってしまうんだ。
これを続けれいづれ没落していまう。悲しいかなぁ、僕の見てきたお客様の家でそのような家庭が大多数なんだ。
「親世代に聞いてほしい!孫が可愛いと思うなら、同居しましょう!」
繁栄の旧家・名家はココが違う!同居の真の意味
「同居は親の為」、と思ってたけど、自分の子供の為でもあるんだね(^^)
そうなんだ、親の役割・祖父母の役割を見せる、子や孫を後ろ姿で導く責任が大人にはあるんだよ!
同居世帯・名家・旧家に共通しているのは
同居世帯で暮らす経験は子供(孫)にとって人生の小学校へ行っているのと一緒。
小学校を出ずに、社会人になるのはキツイわ!
同居は、自分を犠牲にしてでも、孫の為・子供のためにするものなのね。
敗戦が核家族化と分断教育の原因(核家族は没落のワナ)
核家族は没落のワナ?ずいぶんシリアスな内容だね…。
僕は、核家族を否定しないし、同居別居は好きにすればいい、という立場だよ。結婚も離婚も、民主主義社会では憲法で保障された自由な権利だからね。
しかし、旧家・名家は、ほぼ例外なく実践しているのは、繁栄のために一連の流れ、連続性を絶やさないための工夫をしているよ。ここが発展のコツ・法則なんだ。
この法則は古今東西変わらない。
意外に思うかもしれないけど、アメリカ合衆国(=物質的に世界一豊かな国)この国を牛耳っている支配層(ホワイトアングロサクソン)においても、ファミリーの重要性は変わらないんだ。
戦後日本では、学校教育で6・3・3制がスタートしました。小学校6年、中学3年、高校3年と、ブツブツ、途切れて連続性を持たせない教育制度と言えます。
この戦略を取ったのはGHQ。日本民族の精神性の高さを脅威に感じたアメリカは、有色人種の日本人が再び、アメリカの脅威にならないために、徹底して分断を進めました。その一つが633制です。
また、日本人の一体性や団結力をそぐために、徹底して個人主義思想を広めました。
さらには高い精神性を破壊するために、エロ文化を日本に持ち込みました。戦後フリーセックスの流れが日本に急速に広まりました。
しかし、当のアメリカ、その支配層はファミリーの連続性を大切にしています。これは日本の旧家・名家と変わりません。
ちなみにイギリス貴族は、今でも子供を中学生になったら寄宿舎にいれて、全人教育をしているよ。中学1年から高校3年生まで6年間、寮で集団生活をすることで人格を練り鍛えるんだ。ハリーポッターの映画の世界を創造してみるといい。
集団生活の寄宿舎で先輩後輩・同級生・先生との関係。まさに、人生の中学校を経験するんだ。
核家族を優先し、分断教育を小中高で行えば、分断社会が生まれるのは当然です。それが今の日本を覆っています。
親世代は同居タイミングを大事にしよう!
人生において、親との同居のタイミングはおおよそ4回あると言われています。
- 結婚のタイミング
- 新築のタイミング
- 親が弱ってきたタイミング(新築より10~20年頃)
- どちらかが欠けたタイミング(新築より30年頃)
親世代が特に嫁姑で苦労した場合、同居を遠慮する傾向が強く出ます。しかし次の表をご覧ください。子世帯の人格成長、親世代の人格円熟に必要な経験をまとめました。
子世帯イベント | 人格成長 | 親世帯イベント | 人格円熟 |
結 婚 | 夫婦として助け合う、無償の愛を施す経験 | - | - |
出産子育て | 人の親になる経験 (いよいよ自分のことは後合わし) | 孫の誕生と孫もり | 孫にとって良き、ジジ・ババになる経験。 時に子育てをサポートする。 |
親と同居 | 自分を育ててくれた命の恩人。親の面倒を見る経験。(人生最後の親孝行をする経験) | 主人の地位を譲る(隠居する。) | お家のなかで、おじいさんらしく、おばあさんらしく、振る舞う経験。「老いては子に従う。」心がけ。 ×頑固者 〇柔軟に若者の意見を聞く。 |
親世代は、人生で最大の難所「子育て」が終わって一段落ではなく、次は孫の面倒、良きジジ・ババになる練習、次に長老として良きおじいさん・おばあさんになり、一家の重石になる経験が必要です。
子世帯からの同居提案を受け入れよう!
子世帯には、人並みに結婚・出産・親の面倒を見る、という一連の人生経験によって成長できる側面があるのです。(同居しないのは、子供たちの「命の恩人・最大の功労者である親の面倒を見る」という最大の親孝行という機会・人間として成長するチャンスを奪うことにつながります。
子供につかまり立ちすると危ないから、一生ハイハイしなさい。というのと同じです。転んでけがをするかもしれないが、一苦労・二苦労するからこそ、歩くことも・走ることもできるようになります。
よって、同居したい!という子世帯を断るという、愚行はこの文書を呼んだ親はやめて頂きたい。住んでみて、いろいろ工夫して試行錯誤‥‥どうしても耐えられないなら出て行けばよいのです。
他人同士が一つ屋根の下で住む経験は、苦労が伴うのは当たり前。昔の人はそれに耐えて、立ち振る舞いを学んできました。嫌なことから逃げてはいけません。柔軟な対応力を高める練習(トレーニング)だと思って、子供たちからの有難い(同居)提案を受け入れましょう。
同居タイミングと子世代・親世代の気持ち
それぞれの気持ちをまとめました。参考まで
同居タイミング | 子世帯の気持ち | 親世帯の気持ち | 状況説明 |
新築時 親 元気 | 新築時同居 理由: 途中からは大変。最初からの方が楽。 | 同居したくない。 子供たちに迷惑を掛けたくない。お互い気を使いたくない。 | 「親の面倒を見る、それにより人格が磨かれるチャンス。 |
新築から10~20年 親 弱ってきた | 親も、だいぶ年をとってきた。 | 老いを痛感している。同居を断った後悔。 | 子世帯から体調を気遣う言葉が欲しい。 親としてのプライドと自立心が邪魔をする。 |
新築から30年 親 一人欠けた | いよいよ引き取る時。親も一人欠け、最近は弱気発言が多い。 | 一人欠けて、心細い。今更同居は虫が良すぎる。 | 親にサポートが必要な状況を理解を理解してもらう。必要に応じて外部専門家を活用。 |
まとめ
今回は、「新築マイホーム」子供の同居提案を断る親は不適切!?を通して、以下のことを学びました。
結論
- 子供の成長を願うなら同居すべき、子供(孫)にとって人生の予習が出来るから。
- 旧家や名家に学ぶ、連続性を保つための同居。
- 世代間断絶がなぜいけないのか?(核家族は6・3・3制と同じ没落の罠)
- アメリカの発展(ホワイトアングロサクソン)の政策と黒人政策に見るファミリーの重要性
一言で結論 「親世代も子世代も状況が許せば、なるべく早く同居しよう。自分たちは成長が止まっても、子供・孫世代がお家を再興してくれます。」
読者の皆さん!
いずれ同居しなければいけないなら、お互いに若いうちから同居することをおすすめします。もし、親世帯が嫌がるなら、このブログを見せるといいですね。そして優しく言ってあげてください。
孫(子供)のために同居してほしいと。
これからも一緒に勉強して、賢い大人になるためいっしょに学んで行きましょう!それでは、皆さーん、いってらっしゃい!
※余談
僕は、この記事を書いている最中に、田中角栄の言葉を思い出しました。
「親の葬式立派に出して一人前!」
今は、家族葬の時代、葬儀一式19.8万円とかで、安く済まそうとしますが、自分を産んでくれた親の葬式を値切ったり、安く済ませたり、「値切りする場所が違うんじゃねぇ?」と言いたくなります。ひどい人になると、生前に同意を取り付け、葬儀も何もせず、いきなり献体、全部病院負担で火葬。3年後骨壺が届けられます。
(親も同意している、子もそれでいい。別に否定はしませんが…。)
自分を産んで・育ててくれた親の葬儀、借金してでも、人並みにしてあげたい!(親がいくら遠慮しても、実際できなかったとしても、心持ちだけはそうありたい!)と思うのは私だけでしょうか?
皆さんは、どう思われますか。今回の解説を読まれてのコメント欄 DMお待ちしています。
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