【初心者】新築で「赤ちゃん」ダニに10刺される

断熱・気密

こんにちはティカールです。

経歴:【Mサワホーム8年、S水建設3年、不動産業経営17年、収益物件を毎年数件ずつ買い進めながら、「バズ邸リサーチ」を運営。常識に囚われない発想でコミットするテーマは、住宅、事業用、賃貸管理・投資開発など。独自の情報発信を続けている。】

ティカール
ティカール

今日は、最新!超気密断熱住宅のデメリットについて解説するよ。

最新の住宅は超気密超断熱と言われているんだ。一昔前は高気密高断熱。20年間で省エネ率が極限まで進化。家全体がすっぽり覆われて炊飯器や魔法瓶みたい。アリの入る隙間もない。

 勿論、スペックの高い家は強制換気を採用。常に新鮮な空気を送り込んでいる。理由は政府がCO2削減を推奨しているから。

 ヒトにとってもダニや病害虫にとっても超快適な環境

 注意しないといけないのは、病害虫が、一気に家じゅうに広がるリスクなんだ。

 

ロンくん
ロンくん

えっ!?そうなの…。

「車内でオナラをするのと一緒?」性能が高まるのは、いいことづくめだと思っていたよぉ~

オクさん
オクさん

ダニに数か所亘られたことがあるけど、本当にひどい思いをしたわ!

ティカール
ティカール

二人がそう思うのも無理はないね。実は、昔ながら方法が最も有効なんだ。伝統的方法だから、知っていて損はない。今日は、実際の事例から病害虫対策として、どのような点を注意して生活すればよいか超のつく家の留意点と問題の起きる背景、最後に【清潔コントロール】について一緒に勉強しよう!わかりやすく解説するので最後まで読んでね。

この記事でわかること
  • 実際の事例から、学ぶ「病害虫拡散」の恐ろしさ
  • お家ち生活の基本に立ち返ろう【その1 徹底掃除と整理整頓】
  • お家ち生活の基本に立ち返ろう【その2 布団干し】
  • 昔の人に学ぼう【熱効率論を時々無視して窓全開】
  • 昔の人に学ぼう【清潔の民】
  • まずは自宅をオペレーション【清潔さコントロール】しよう

 家づくりが初めての人、マンションを検討している人、賃貸アパートをこれから借りる人、住宅会社と打ち合わせ中の人にも役立つよう、分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事は住宅を検討する方の持つ趣味・思考等によっては、個別のケースには当てはまらない可能性があります。ご承知置きください。

実際の事例から、学ぶ「病害虫と拡散」の恐ろしさ

最近の住宅で実際にあった事例

 新築一戸建て、家族は夫婦と長女(小学生低学年)と赤ちゃんの4人家族。毎年の猛暑で、エアコンを24時間つけっぱなしの生活をしていました。

 母親は掃除機を毎日かけていました。ところが、ある日、母親が体調を崩し、長女の部屋が散らかっていて服が床に置かれている状態でも掃除ができませんでした。そして5日が経過しました。

 事件が起きたのは6日目、久しぶりに掃除機を掛けようとした朝でした。長女がベットでかゆみで目が覚めました。ダニに亘られたのです。

 長女は赤ちゃんのお世話もしていたので、お母さんが、もしやと思って裸にしたことろ、服の下や太ももなど全身10か所程ダニに食われしまいました。

 お母さんも体がかゆくなり、家族全員でお風呂に入り、ある程度は収まりました。朝までむずむずしたそうです。

 翌日、布団や毛布を洗濯し、布団は天日干しをしました。

マットレスを上げて陰干しをしました。

壁とベットの隙間などあらゆるところを掃除機掛け、クイックルワイパーのストロングで拭き上げました。

これで、ようやく安心して過ごせるようになりました。

原因は

掃除機を5日間かけなかった。服を床に放置していた

オクさん
オクさん

たったそれだけの原因でダニに10か所も刺されたの?

私もよく子供の頃、片付けが苦手で母に手伝ってもらったわ。

でもダニにはそんなにたくさん食べられなかった…。

ティカール
ティカール

今と昔は家の状態が違うんだ。

快適すぎる家は、ダニにとっても快適。

昔は、ゴキブリがダニを食べてくれたり、冬は室内も寒いのでダニの活動が鈍くなり繁殖もしなくなる

今は、室内が氷点下になることもない。天敵がいない状態なんだ。

ダニ

出典:ウィキペディア:ダニ – Wikipedia

お家ち生活の基本に立ち返ろう【その1 徹底掃除と整理整頓】

 断熱や気密性が向上、ロボット掃除機も普及すると、家事時間が大幅に減るような錯覚に陥いってしまいます。

 しかし、逆に増えるも面もあります。自然換気ができないので、機械換気を24Hつけっ放し。数か月に1回程度のフィルター掃除・エアコンも同様です。

 また、床にモノを置くと、1日100本抜けると言われる髪の毛に皮脂油がつきます。空気中のチリも床へ溜まるので、それをダニが食べます。

 すべてをロボット掃除機だけでは取り切れないので、人の手で掃除をする必要があります。

 結局、家が密閉されても、掃除は必要です。(昔は、家のどこからか隙間風が流れてきて、自然に換気されました。

 ダニを食べるゴキブリ、ゴキブリを食べるネズミ、猫といった、自然の食物連鎖があったのです。

 そこで、整理整頓と掃除が昔以上に必要になってきます。その割合は、今までよりも、徹底しないと、数日で家の中に病害虫が繁殖してしまうのです。掃除は欠かせません。 

お家ち生活の基本に立ち返ろう【その2 布団干し】

 ダニを死滅させるためには、高温が必要です。天気の良い日には是非、布団干しを心がけてください。片面15分、両面で30分で充分です。布団乾燥機も上手に活用しましょう。

 新築では、寝室が2階の場合、バルコニーをつけるのを忘れずに。間口一杯のバルコニーがあれば、4人から5人のお布団を一度に干すことができて、家事効率が上がります。

天日干しの効果

湿気の除去: 天日干しは布団の湿気を取り除き、ダニの繁殖を抑えるのに役立ちます。

紫外線: 太陽光の紫外線には殺菌効果があり、ダニの活動を抑えることができます。

天日干しの限界

温度不足: 天日干しでは布団の内部まで十分な高温(50℃以上)に達しないことが多く、ダニを完全に死滅させるのは難しいです。

時間と天候: 効果的な天日干しには長時間の直射日光が必要で、天候に左右されやすいです。

そこで

おすすめの対策


天日干しと併せて、以下の方法を組み合わせるとより効果的です:

布団乾燥機の使用: 高温でダニを死滅させることができます。


掃除機での吸引: 天日干し後に掃除機でダニの死骸やフンをしっかり吸い取ることが重要です。

フローリングワイパー:クイックルストロングやアイリスオーヤマの電動ワイパーなどで、ハウスダストをふき取る。電動ワイパーはちょっとお値段はしますが、子供のアレルギーやペット毛など、皆さんの需要から出てきている商品群です。

その他
防ダニカバーの使用: 布団や枕に防ダニカバーを使用することで、ダニの侵入を防ぎます。

ロンくん
ロンくん

そうか!ここまでやれば安心だね(^^)

 

昔の人に学ぼう【熱効率論を無視して窓全開】

次に、換気について見てみましょう。

家の換気は機械任せにせず、冬は一瞬ですべての窓を全開、30秒後にすべての窓を一瞬で閉める

 短時間で窓を開け閉めすることで、室内の温度を大きく変えずに新鮮な空気を取り入れることができます。特に、室内の家具や壁が温まっている場合、熱損失を最小限に抑えることができます。5分程度で元の温度に戻ります。とてもおススメです。

 ただし、これを行う際には、外気の温度や湿度にも注意が必要です。例えば、冬場に外気が非常に冷たい場合や、夏場に湿度が高い場合には、一瞬で開閉しましょう。

 尚、家族に手伝ってもらい、「バズ邸リサーチ」では、1つの部屋に2つの窓を推奨していますが、2か所開けると効率的に空気の入れ替えができます。

 春秋の過ごしやすい季節には、換気システムを止めて、窓を開けることで快適な空気を取り入れましょう。

 また、定期的な換気を行うことで、室内の空気質を保つことができるので、計画的に窓を開けるタイミングを決めるのも効果的です。

 朝は必ず、短時間でも必ず開けるなど、習慣づけると良いと思います。

昔の人に学ぼう【神州清潔の民としての生き方】

 今では忘れ去られた言葉に「神州清潔の民」があります。


「神州清潔の民」という表現は、日本人の清潔さや衛生観念を称える言葉です。

 最初に使ったと思われるのが、幕末の国学者である伴林光平(ともばやしみつひら)。

 彼は「本是神州清潔民」という詩を残していますこの詩は、日本人が清潔であることを誇りに思い、その価値観を大切にしていることを表現しています。

 日本では、清潔さは単に衛生面だけでなく、心の持ち方や日常の生活態度にも広がる概念です。また、この価値観は、神道の影響も受けており、表面的にも内面的にも清らかであることが求められます。

ロンくん
ロンくん

へぇ~こんな言葉があったのか。

 神道では、ミゾギとか、ケガレとか、ハライ、の文化があるね。

 日本人は靴を脱いで生活しているよね、やっぱり清潔に対する意識が西洋とは違ったんだね。

オクさん
オクさん

 ハイヒールは、もともと、パリで「道端の汚物」が長いスカートの裾につかないように開発された、と聞いたわ。昔から、日本の道は清潔だったのね。

ティカール
ティカール

そうだね、日本人は世界でも毎日お風呂に入る珍しい国なんだ。江戸時代には江戸の庶民が毎日銭湯に行っていたから、いかに日本人が清潔の民かわかるよね。そして、銭湯がコミュニケーションと社交の場でもあった。

 お風呂と言えば、例えば、ブラジルでは多くの人が1日に2回シャワーを浴びる習慣がある(気候が非常に暑く湿度が高いため)一方、ヨーロッパの多くの国では、毎日シャワーを浴びる人の割合はそれほど高くない。アメリカや中国でも、シャワーを浴びる頻度は日本ほど高くないんだ。

 神州とは日本の事を指す、転じて信州となったとの説もある。「神州清潔の民」覚えておこうね!

【清潔さをコントロール】できる環境をつくろう

 「清潔さのコントロール」この言葉は、独自製作のワードです。賃貸アパートから持ち家マイホームまで、同じ住まいでもコントロールの及ぶ範囲及ばない範囲があります。

種  別場  所オペレーション
賃貸アパート共用部分コントロール難しい
賃貸一戸建て共用部分・敷地内ある程度コントロールできる
持ち家マンション共用部分・敷地内ある程度コントロールできる
持ち家マイホーム室内外のすべて完全にコントロールできる
持ち家マイホーム前面道路・向こう三軒両隣影響を及ぼすことができる
※室内はすべてコントロール可能です。

 自分の住む環境を良くするためには、自分で清潔コントロールできる範囲を拡大することが重要です。

 賃貸アパートは、多くの人と一緒に住むので、共用部分が汚れます。管理会社は月1回掃除をしてくれるかもしれません。しかし、共用部分が汚れたままなら、自身で掃除することが必要となります。

 一戸建て貸家は、貸家から1~5メートル程度が影響の及ぶ範囲と考えれば、雑草を抜いたり、花を植えたり、自分の清潔コントロールを周囲に及ぼすことができます。

 持ち家マンションは、管理が整っているので、基本的には共用部分は掃除が行き届いています。但し、築10年を超えたころより、年々管理能力が落ちたり、住民の高齢化・年金ぐらし世帯の増加で、共用部分の照明が減らされたり、正月やクリスマスの室礼が省略されたり、薄暗い廊下になったりと、自分でコントロールできないこともあります。

 持ち家マイホームは、完全なオペレーションを実現できる唯一の選択です。「バズ邸リサーチ」ティカールが持ち家一戸建てを推奨する理由は、正に「完全コントロール」を目指すためです。

 さらには、ミラー効果やバタフライ効果と呼ばれる(誰かが庭をキレイにして花を植えだすと、近所でポツリぽつりと、マネする人が出てくる。」

 その範囲は近所から町に向かっていけば、一人の「清潔コントロール」から美しい街が出現します。

 以上、清潔コントロールはその効用を拡大させることができます。逆に不潔な周辺環境はいずれ、自分居室にも影響を及ぼすでしょう。

(※共用アパートで毎日共用部分や道路のゴミ拾いをする住民もいます。素晴らしい!)

まとめ:【超気密断熱】新築住宅で赤ちゃんがダニに10か所刺される

 今日は実際の事例から新築マイホーム内で病害虫の被害にあわないために、超のつく家の留意点と問題の起きる背景、そして【清潔コントロール】について解説しました。

この記事の結論
  • 布団干し・布団乾燥機・掃除機・防ダニカバー
  • 整理整頓・掃除の徹底
  • 空気の入れ替えの仕方(季節により、一瞬開け、一瞬閉めなどを活用)
  • 日本人が清潔であった歴史的背景「神州清潔の民」
  • 【清潔コントロール】について 完全なオペレーションを目指そう

一言で結論 「整理整頓と掃除を徹底して、室内から外へ、街へ、キレイな社会をつくっていこう!」

ティカール
ティカール

読者の皆さん!

長文お読みいただきありがとうございます。

私の自宅は、T字路にあります。迎えの奥様が花好き、妻も花好き、そうしたら、引っ越してきた方も花を植えだしました。近所でも、花園の様な一角になってしまいました。

 掃除や花を植えるのは、必ず伝播します。自分のできることから始めてみましょう。

 尚、家づくりの定石を知れば、初めての方でもプロから見て85点以上の家は作れます。

これからも一緒に勉強して、賢い大人になるためいっしょに学んで

行きましょう!

それでは、皆さーん、いってらっしゃい!

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