
今日は僕の先輩で、昔お世話になった元上司のさとちゃんが登場するよ。面白い先輩で、僕は時々お酒も飲む。その中の話を参考に、できるだけ臨場感が湧くようにブログに起こしました。
窓口ビジネスの裏、仕掛けが良くわかります。本音も見え隠れ。
このビジネスモデルをある程度理解した上で、窓口を利用する、しない、はあなたの判断。ただ、こんな話も頭の片隅に入れておかれることをおすすめします。

僕は、住宅会社を何件もはしごした、使い古しの営業マンだ。(鉄骨系・木造系・パネル系・コンクリート系・大手・地元・建売・悪徳業者、いろいろ渡り歩いた。情弱の客は、一発で仕留めるよ。

やあ、さとちゃん。久しぶり。使い古し?(笑)さとちゃんは、営業のセンスはピカイチだったよね。ハンターの目をしていたよ。
僕は、いまでも百戦錬磨の営業マンだと思っているよ。
営業の世界は会社を渡り歩く人は多いけどね。
ところで今、何を売って売るの?最初は〇〇ハウスで、その後、外資系の聞いたことない横文字の保険会社で、その後、車も売ってたけど、今何売ってるのさ?

実は、窓口ビジネスさ、( )住宅の窓口ってやつさぁ。
これは儲かるよ、なんせ客を集めて紹介すれば、家を建築したり、建築後10年間保証をしなくてもいい、客が払う建築費の数パーセントがキックバックとして入ってくるビジネスだ。
いいビジネスモデルを考えたもんだよ。窓口ビジネスは、全商品を扱うから、広告をバンバンやれば、客はひっきりなしに来る。だから、上手く裸にして、客の属性を聞き出し、年収や自己資金などのお金を握ったらこっちのもんだ。
貧乏な奴には、ローコスト。医者や高給取りには大手メーカー。田舎のじいさんには、地元工務店や( )林業や( )条工務店。
それなりの会社を3~4社紹介して、場所とアポさえセッティングすれば、いっちょ上りさ。あとは4社を競わせれば、契約した会社から、バックマージンがストン!と入ってくるから楽さ!
あと、無料を謳っているから、保険だけはこっちに入ってちょんまげ!(年代がバレルね)ていえば、客は悪がって火災保険や家財保険、地震保険に入ってくれる。一粒で2度おいしい。
うまいビジネス考えたもんだよ!

さとちゃん。本音を言い過ぎだよ。
ところで結局、さとちゃんが狙うのはどうい客をメインターゲットにしているんだい?

ズバリ、情弱な客。バカさ?家建てたいけど、どうして建てるかわからない、という客さ。つまり、カモねぎを狙うのさ。
床屋に行って、俺髪切った方がいいですか?と聞く客がいるかい?バカだろう!切った方がいいと言うにきまってる。1週間前に散髪にいったとしても。
そういう、世間知らずの情弱を相手にするのが一番楽さ!
大卒より高卒。高卒公務員は借入は間違いないからね、ただ世間は知らないやつが多いよ。こういう若い客がターゲットさ。CMをそのまま信じるバカな客さ。
➀めんどくさがりで、②人に全部任せたい客。③自由設計より建売じゃないとイメージ湧かないという客。つまり、情弱客だよ。図面を見せても頭の中にイメージが湧かないという客さ、④想像力がない。というか、想像する努力をしていないのさ。⑤雑誌やネットでイメージを膨らませたりする努力をしない、そして人にイメージを伝えない、写真の切り抜きやスクリーンショットで、箇条書きにでも、まとめりゃいい方だが、そういう努力すらしていない。⑥結局頭の中も家の中も整理整頓できていないのさ。
こういう客がメインターゲットだ。
①~⑥にあてはまる人は
論理的な思考ができない。感情で生きている。人生設計ができてない。無計画に子供をつくり、子供をつくって、部屋が狭いことに気が付く。
困ったから家を考え始める。こういう
刹那的に生きる客が刹那的に家を買うのさ。
反対に、お金に強い。資金管理ができる。資金割振りができる。生活設計ができる。計画性がある。大卒、大学院卒、医者、頭がいい。
こういう客は、もちろん(さとちゃんレベルなら)対応できるけど、コロッとはいかないね。カウンターで接客する女の子じゃ、相手にならない客もいる。そういうときは、僕がスイッチするよ。後ろで見てると、カウンターセールスの若い女の子と客がマッチしていないのはスグわかるから、すぐにスイッチ。
僕みたいな百戦錬磨が対応して、大手住宅会社を紹介するわけだ。
でも、ちょっと苦戦するかもね。金持ちは感が鋭いからな。
ただし、情弱(バカ)な客は女の子にちょっとトレーニングさせて対応させても、上手くいくよ。マニュアルがしっかりしているからね。
情弱の客には、検討した気にさせて、満足感を植え付けて、いかにも自分で決めた感を出させる。そして、それを見破れない。」こういう、情弱を相手に、金をむしり取るビジネスが一番儲かるんだ!

さとちゃん。相変わらず面白いね。
トークには毒があるけど・・・。
仮に4社紹介して、その4社は裏でつながっていることはないの?

そこまで聞くかぁ?
・・・わからない。イエスともノーとも。
僕もはっきりとは言えない。仮に裏でつながっていても、僕には関係ないけどね。同じエリアで同じような紹介会社から行く情報だと、いつもガチンコ同士ということはありうる。実際、僕も( )ハウスにいたけど、( )ホームの所長とは友達だったし、引き抜きや独立の相談も受けたことがあるからね。
民間ビジネスは、公正取引委員会や独占禁止法、価格カルテル、贈収賄などの法律の適用はない。
つまり、やりたい放題だからね。
役所は税金で購入するから、談合は捕まるけど、住宅はあくまで個人相手だ。何でもアリだわなぁ?

つまり、否定も肯定もしないということ?

そうだね。僕はあくまで紹介ビジネスだから、その先どうなっても関係ない。1社契約すれば、コロンと紹介料が入ってくるだけだから。まぁ最も、ガチンコ同士なら、僕なら話はするよ、時々うちにも転がるよう、値段を高く出してね!とか、4社がいつもガチンコなら、上手く回るよう4社で仲良しの方が、みんな食いっぱぐれないからね。

だよね。独り勝ちは良くないからね。客より業界を守るというのは、心情は理解するけど・・・。微妙だなぁ。
同じ価格帯で大手メーカーだと、ほぼかぶるよね。大学受験みたいだね。東大理三を受ける人は慶応の医学部とか、東北大の工学部なら、早稲田の工学部とか、結局、客の属性で、紹介するメーカーはめちゃくちゃかぶりそうだよ!

大学受験とは、ぴったりの例えだね。偏差値と学部で、すべり止めは、ほぼ被るよね。だから、裏ではみんな仲良し、もちろん、仲良しじゃないケースもあるけど。
客は全員一元さん、業者は業界人、じゃぁどちらを重視するかと言えば、客にばれないよう、上手く、検討した感を出して、決めてもらう、つまりその気になって買ってもらうという、テーマパークビジネスのような演技派の揃った営業マンばかりの方が、全体が盛り上がっていいよね。
カリブの海賊に載った後、お土産売り場で、ジャックスパローの帽子を買いたくなる。その気にさせると、人はモノを買いやすいんだ。だから4社検討した気にさせるんだ。
(もちろん、本当に検討してもらう訳だが‥‥。)
ただし前提がある、情弱(バカ)客向けに軽くだまして売る。ちょっと頭のいい客は気が付いてしまうから…。だますと言っても、演技だから、死ぬまで気が付かなければ客は幸せ、メーカーも幸せ、僕らもキックバックで幸せ、みんなが幸せならいいんじゃないかな。

いやぁ。さとちゃん、これ以上話すと、公開のブログでは難しいところに到達したから、クローズじゃないとマズイわ!
今日は楽しいお話有難う。これを読んだ方、いかがでしたか。さもありなん。と思われても、嘘と思われても、構いません。
但し窓口ビジネスは、フィーを住宅会社からもらうので、あなたの為のビジネスではありません。
窓口ビジネスの客は住宅会社です。
(お金を払うのは住宅会社であって、あなたじゃない。だから窓口ビジネス会社にとって、あなたは客じゃない、客っぽい人?であることは確かですが…。)
あなたが数十万円を設計事務所や弊社のような独立した会社へフィーを支払う覚悟があり、依頼を受けた会社が、一切バックマージンをもらわず、完全な独立機関として存立し、紹介や相談業務をして、初めて成り立つのが真の住宅窓口ビジネスです。本当のあなたのための窓口ビジネス!と初めてなるのです。
利用料が無料でも、それっぽく見せているところが、窓口ビジネスの上手いところですよね。
結論:100%窓口ビジネスを信じてかかるのは危険である点を指摘しておきます。
※尚、上記文章はフィクションです。実在する人物と登場人物はいかなる関係もございません。また、上記内容に対してブログ解説者はいかなる責任も負いません。
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